2014年5月13日火曜日

ウルトラK

今年のGWは息子とはじめて動物園へ行ってきました。

ライオンの前で"ライオン!ライオン!"と叫んだり、

ゾウの前では腕をふって"パオーン"と言ったり、

息子なりに楽しんでいたようで、
パパママはそんな息子のリアクションを楽しんでいました。

それ以来、家でも『おーいカバくん♪』や
『ぞーうさんぞーうさん♪』と歌っています。


さて、『足踏み状態の設計事務所選び』でチラッと書いた、
パパママの大好きな建築家Kさんが諦めきれず、
週末にもう一度お話を伺ってきました。

2月にも一度お会いしていて、
人柄も考え方もテイストもとても好きではあったものの、
・設計監理料15%…
・本当に使いやすい家になるかな…
というあたりがネックとなって、諦めていました。

が、やはりいざ他に決めるとなると、
本当に無理なのか?と欲が出てきてしまい、
後悔しないように、一抹の期待を抱いて、
もう一度お話を伺ってきたのです。

事務所といっても、高級賃貸マンションの一室なので、
オシャレな家みたいな感じで、ステキな事務所でした。

今回も変わらぬ素敵なお人柄で、たくさんお話を伺いました。

ママメインで話を聞いている間、
パパが走り回る息子の相手をしてくれていました。
話中に後ろの方で"カーン”という不穏な音がして、
何か壊したのでは!?とドキッとしたりしましたが、
どうやら靴べらを振り回していたようでした。

今回も色々と参考になるお話が聞けました。

1.スケジュール
建築家さんに依頼するとなると、設計に時間がかかるのは仕方のないことですが、
 基本設計 2ヶ月
 実施設計 3ヶ月
 見積調整 1.5ヶ月
 確認申請 1.5ヶ月
 工事   6ヶ月〜
で、これまでは1年2ヶ月くらいをみておけばよかったそうですが、
これからは工期がもっとかかる可能性があるとのことで、
1年5ヶ月をみておいて欲しいとのこと。

他社さんでは、なんとか年度内竣工なら間に合うので、
ここで見えないコストとして、今の家賃×7ヶ月分…バカになりません。

通常より工期が長くなりそうな理由としては、
オリンピック関連の施設の建設へ向けて、
早くも商社とかがモノを確保し始めているらしく、
工事が始まっても物品が届かなかったりして工事が滞ることがあるとのこと。

さらに、2015年10月からの消費税増税前の駆け込み需要問題。
住宅の場合は半年前までに契約をしないと消費税10%扱いになってしまうので、
半年前に間に合えばよいかと思いきや、
今回の5%→8%の増税の時には、半年前の駆け込み需要を見越して、
さらにその半年前から工務店の見積りが高騰していったそうで、
さらにその前に工事請負契約を済ませるのがベスト。
となると、10月までに、なので、もしこの建築家さんにお願いするとなると、
今月がギリギリセーフで、なるべく早くスタートさせたいとのこと。

パパママは消費税5%には間に合いませんでしたが、
タイミング的にはなんとか8%のうちに、
しかも増税前の高騰に巻き込まれることもなく済みそうではあります。

2.コスト
コストをかけるところと、かけないところのメリハリをつけて、
ちゃんとコストのバランスをとって下さる建築家さんであることは間違いないです。
コストをコントロールする術もたくさん持っていそうです。

とはいえ、それでも、木造で 坪100万×施工床面積 はかかるとのこと。
木造でも坪100万はかけないとよいものはできません、と仰ってました。

RCなら、RC-Z工法で坪120万円、在来RC造で坪150万円。
混構造だと、結局二業種入るので、RC程ではなくても割高になるそうです。

施工床面積にはバルコニーや吹き抜け、ロフトも入るそうで、
パパママの"うなぎの寝床"ですと、めいいっぱい使うと43坪近くになります。

すると、100万×43坪+消費税8%+設計監理料15%=約5300万
(+地盤調査・地盤改良は別途)

…A社(RC-Z工法)ならオールRC造で建てられる予算です。

いくらカッコいい家とはいえ、さほど広くない土地で、木造で5000万円超えは…

今のパパママにはtoo muchです。

ちなみに、コストコントロールの方法としては、

・実際の広さよりも広く感じさせる設計で、施工床面積を抑える
・予備の部屋はすぐには作らず(後から床を張れるようにだけ設計しておいて)、
 大事なところにコストをかける

などだそうです。

過去の施工事例の総工費をお伺いすると、さほど高くないのですが、
建材や職人さんの人件費の値上りで、数年前と比べて3割増くらいになっているとか…。

やれやれ、運の悪い話です。

でも、むしろこれまでが異常に安かっただけだそうで、
この13年間、職人さんの人件費がずっと下がり続けていたのが、
戻りつつあるだけだそうで、いくら高くなったといっても、
13年前に戻っているだけだそうです。

史上最高の高騰というわけではないと聞いて、ちょっと救われた思いのママでした。

3.監理
監理が厳しい設計事務所で有名だそうです。

工務店は、相見積もりはとらずに、決め打ちで依頼するのだとか。
最近は、工務店も忙しいので、相見積もりだと受けて貰えないのだそうです。

信頼できる工務店を、早いうちから工務店をキープしていて、
設計段階から工務店にも打ち合わせに加わってもらうことで、
見積りも大きくぶれないそうです。

さらに、秀逸な設計、デザインだと、
工務店も"ぜひ作りたい!"と思うそうで、
そうなるとよい見積りが出てくるそうです。

確かに、理にかなっています。

同じ楽譜でも、弾く人によって如何様にもなるのと同じで、
同じ設計図でも、つくる人によって全く変わってくるのだとか。

ちなみに、照明デザイナーも必ず加わっての設計をされているそうで、
その費用も設計監理料15%に入っているとのこと。
そういう意味では、他の建築家さんたちに比べると
ある意味お得なのかもしれません。
あくまで比較の問題ですが。

4.断熱
吹き抜けやスキップフロアを使ったデザインが多いので、
冷暖房効率が悪くないかと効くと、
夏はサーキュレータ or シーリングファンでエアコンからの冷たい空気を循環させて、
冬は床暖房で頭寒足熱、
なので、大丈夫です、と言われましたが、
恐らく寒がりのパパは頭寒足熱では生きていけないでしょう…。

断熱材はグラスウールで、壁の断熱性能は十分で、
それよりも窓の断熱を重要視しているとのこと。
といっても、Low-Eガラスを使うということなのですが。
壁の断熱が本当に十分かどうかは定かではありません。

家の性能にもそれなりにコストをかけてくれる、バランスのよい建築家さんです。


余談で、某大手ハウスメーカーSは、坪60万で建つと宣伝しているけれど、
色々要望を入れていくうちに、最終的な価格は坪100-110万になっているそうなので、
うちと大して変わらないんです、とお話されていましたが、
もともとママは、ハウスメーカーはあれだけ宣伝費をかけているのだから、
結局割高に決まっている、と思っているので、後押し材料にはならず…。

いろいろコストコントロールする手段はあります、と仰っては下さるものの、

・単価の高い土地なだけに、なるべく大きく建てたいという欲を捨てきれない
(もったいない精神で…)
・いくらカッコいいとはいっても、今そこまで家に投資してよいものか

家づくりはお祭りみたいなものなので、コスト感覚が狂いやすいですが、
現実的に考えると、その差額分で色々なことができるわけで…
確かに毎日暮らす家はとても大事なのですが、それだけが幸せではないので、
全てを家に投資するわけにもいきません。

ということで、もう少し、土地と資産に余裕があればぜひお願いしたいのですが、
今回はウルトラKは諦める方がよさそうです。

今回は、とかいって、家づくりなんてもう一度できるのか疑問ですが。
(普通はありえませんが…人生何があるか分からないので。)

次回(?)はぜひKさんにお願いしたいものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿