2014年7月11日金曜日

光触媒ガラスの『超親水性』

前は帽子をかぶるのを嫌がっていた1歳の息子が、
ここ最近、自分から"ぼーし、ぼーし"と言って、
喜んで帽子をかぶってくれるようになりました。

"なぜ急に??"と不思議に思っていたママ、
帽子をかぶってくれるのはありがたいことなので、
特に気にしていなかったのですが、
今朝、"もしかしてこれのおかげでは!"というものが思い当たりました。

それは…

猫ピッチャー』です。

保育園の近くに、野球帽をかぶった猫ピッチャーの大きなポスターがあって、
それを毎日指差して、
"にゃんにゃん!" "ぼーし、ぼーし"
と言っているので、
大好きなネコのマネをして、帽子をかぶるようになったのでは…

というのが、ママの推理です。


話が途中だった、『光触媒ガラス』のお話ですが、
光触媒の二大機能のうち、まずは『超親水性』についてまとめます。

『親水性』とは、"水となじみやすい性質"のことです。
伊藤忠ウインドウズHPより


『親水性』の逆は、
水をはじく『撥水性(疎水性)』です。


こちらの図のように、
ガラス表面の水の角度で考えると
分かりやすいです。

水がガラス表面になじんで、ベターっと広がるのが、
上図真ん中の『親水性』。

ガラス表面が水をはじいて、水がガラス表面にくっつけずに丸くなるのが、
上図右側の『撥水性』。

光触媒ガラスに紫外線があたると、『超親水性』になります。

なぜかというと…

光触媒の超親水性-理論と応用』より


光触媒ガラスの表面は『二酸化チタン』の膜ですが、
普段は左図①のように、
酸素(O)がチタン(Ti)の間を架橋しています。



ここに紫外線があたると、
酸素が脱離して、②のように欠陥が生じます。



この酸素欠陥に、空気中の水分(H2O)のOが入り込むことで、
水が解離吸着します。



そして左図④のように、
そこに水素結合でさらに水分が吸着していくのです。


こむずかしい話なので、
もう少し分かりやすい図を紹介すると、こんな感じです↓




感染予防.comより














水をかけたときの写真を見ると、一目瞭然ですね。



水がダマダマにならないので、
雨が降った後も、
水の跡が残りません。





まどラボHPより


さらに、
ガラス表面に水が広がるということは、
水の膜で覆われるようなものなので、
汚れを浮き上がらせてそのまま流してくれるのです。

画期的ですねー。



でも、そんな効果、すぐになくなっちゃうのでは??
と疑いたくなりますが、
とあるお家では、一度も掃除をしていない大きな窓ガラスが、
新築から2年経ってもまだまだとってもキレイです、
というお話を先日知人から聞きました。

何年間効果がキープされるのかは分かりませんが。

さてさて、うなぎの寝床には、光触媒ガラスが装着されるでしょうか??

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