2014年6月12日木曜日

地盤調査

1歳の息子の保育園での歯磨きは、
みんなで並んで口をあけて仕上げ磨きをしてもらっているらしく、
そのおかげか、
最近では家でも"あーん"と口をあけて、
お利口に仕上げ磨きをさせてくれます。

息子にも歯ブラシを持たせて自分でゴシゴシさせてますが、
昨日はトトロ(のぬいぐるみ)にも歯みがきをしてあげていました。

やさしいねぇ、と思う親バカなママでした。


さて、ついにうなぎの寝床の地盤調査が行われました!

ママが立ち会える時間に日程調整して、見学して参りました。
最近毎日雨ですが、地盤調査の日はお天気も良くてラッキーでした。

調査開始予定の15分前くらいに行くと、
既に担当の方がいらしていて、準備を始めていました。


調査をする予定の場所に、
チョークでマークがつけられています。

スウェーデン式サウンディング試験なので、
家を建てる予定の範囲の四隅+真ん中で、5ヶ所です。

まだプランは未定なのですが、おおまかな大きさや位置は、
設計事務所さんが事前にジオテックさんに
伝えておいて下さったようです。


北側道路なので北側にガレージがくるだろう、ということで、
南寄りの四隅を測定しました。
土地全体の四隅を測るよりも、実際に建物がのる部分を調べる方が、
実態に即していて合理的だそうです。


こちら、今回ご活躍の
日東精工の『ジオカルテIII』。

地盤調査 〜予習』で、
"おもりを1枚ずつのせていき…"
と書きましたが、
今や地盤調査も機械化の時代。

手作業でおもりをのせたり
ハンドルを回したりする必要はなく、
このジオカルテ君がほとんど自動で
測定してくれます。



左の写真のような、

先端がスクリュー状に尖った棒をジオカルテ君にセットして、
ボタンを押すと、自動的に測定が始まります。

上の写真の『おもり』は常にのった状態で、
ジオカルテ君全体で100kgの重さになっています。


で、ジオカルテ君がブレーキをかけながら、25kg, 35kg...と
荷重を調整していきます。

100kgの荷重でも自沈しないと、ジオカルテ君がハンドルを回転させて、
貫入するのに回転させた回数を記録していきます。




このように、上から荷重をかけて
少しずつ下がっていき、地面まで下がると、
棒を継ぎ足して長くして、
さらに深く貫入させていきます。

だいたい10mくらいまで、
地質によって途中で終了させたり
していました。




荷重がかかると、回転していないのにずぶずぶと貫入していくので、
ドキドキしましたが、周辺データからすると8mくらいまでは割とやわらかいそうで、
まぁ予想通りの結果だそうです。

2ヶ所目の測定に移ると、なかなか貫入していかないので、
"おっ、ここは固い地盤なのかな♪"と期待していたら、
地中に瓦礫があって当たっていただけで、
少し位置をずらしたら、スルスルと貫入していきました…。

SWS試験では土のサンプリングは基本はできないのですが、
棒が地面に入っていく時の音を聞いて、砂かどうかなど土質を判断していました。
職人技ですね。

今回はベテランさんと若手の二人組で、
ベテランさんが若者に音を教えてあげたりしていました。

ベテランさんいわく、
『前は全部手作業で、おもりをのせたり、
棒を回転させて回転数を数えたりしてましたけど、
今そんなことしてたら若い人が離れていっちゃいますから…』と。

ジオカルテ君のおかげで、だいぶ作業が楽になったそうです。


さらにジオカルテ君のすごいところは、
ジオカルテ君の本体の画面に、
何mまで測定したか、
何回転させたか、
さらに、
"換算N値"まですぐに画面に出てきます。

少し見にくいですが、
←(青矢印)のところに
"砂"や"粘土"のボタンがあって、
これを押すと、
換算N値の換算式も変わります。



測定が終わった箇所は、
棒を引き抜いたあとの穴に
メジャーを差し込んで、
水位を測定していました。
メジャーのどこから濡れているかをみる、
というアナログな方法でした。

電極を使った、もう少しみてくれの良い
測定器もあるそうです。

毛細管現象で穴の中の水位は通常よりも
高くなってしまっていたりするので、
あくまで参考程度だそうです。



いわゆる"井戸水"になるような地下水の高さを調べているわけではなく、
地中に停滞している水の高さを調べているそうです。

参考程度なのに測定するのは、
地盤改良が必要になった場合に、水位次第では使えない改良方法があるからだそうです。

ちなみにうなぎの寝床の地下の水位は、2.5m前後あたりから水があるらしく、
周辺データと比較してもそんなものだそうです。


5ヶ所の測定が終わると、
電話で解析担当の人と測定結果を検討して、
追加調査が必要かどうかを相談していました。

追加調査は必要ないとのことで、地盤調査は5ヶ所で終了しました。


最後に、この機械で土地の高低差を調べて下さいました。

→の部分がグルグル回ってレーザーを出していて、
その高さをいくつかのポイントで測定して、
高低差を測っていました。

これも簡易的な測定器らしく、
測量士さんが使うのはもっと本格的な測定器だそうです。





以上、約2時間で地盤調査が無事終了しました。

うなぎの寝床現場での初めての作業で、興味津々に質問するママに、
ジオテックの担当の方がとても親切に説明して下さって、有難うございました。
しっかり予習していったおかげで、充実した地盤調査見学でした。

調査報告は後日届くそうです。
地盤改良が必要になりそうな雰囲気でしたが…
結果が楽しみです。

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