2014年6月20日金曜日

調湿気密シート

最近、1歳の息子が子供用のイスには全く座ってくれなくなってしまいました…。
一度は座るものの、すぐに脱出を試みはじめます。

腰回りにクッションを入れていて、
ちょうどよくおさまってあまり身動きもとれないのですが、
クッションのせいで身動きがとりにくいことに気付いてしまい、
まずは自分でクッションをとって、
さらにベルトをすり抜けて、イスの上に立ち上がります。

前にテーブルがついているので、容易には乗り越えられないのですが、
またいで果敢に乗り越えようとします。

とはいえ、ハイチェアなので、乗り越えたら床に落ちてしまいますので、
片足またいだくらいで見かねて、脱走を許さざるを得ず…。

というわけで、子供イスに座らせると目が離せなくなってしまうので、
最近は大人用のイスに座らせてもらえて、ご満悦な様子です。


家づくりをはじめて、初めて存在を知ったモノがいくつかありますが、
そのうちの1つが『調湿気密シート』です。

なんだか聞き慣れない名前です。

名前からして、たぶん"湿度を調節"するんだろうな、とは予測できますが、
『家の中の湿度』ではなく、なんと『壁の中の湿度』を調整するのが、
『調湿気密シート』です。

なぜ壁の中の湿度を調節しないといけないかというと、
壁の中が高湿度状態(湿度80%で5000時間以上)になると、
木材を腐らせる腐朽菌が壁内に繁殖して、
構造木材の強度が低下し、家の耐久性に影響してしまうからです。

つまり、あくまで構造木材のコンディションを維持するためのもので、
住み心地や快適さといった、体感できる違いは特にありません。

とはいえ、せっかく建てる家(木造)を長持ちさせることができるし、
構造木材の腐蝕を防ぐのですきま風が入りにくく、省エネになるので、
はるに越したことはありません。
逆に、絶対使わないといけないものでもありません。

調湿気密シートで有名なのは『デュポン社』の『ザバーン』です。


調湿気密シートはこんな感じのシートで、
原料はポリプロピレン不織布です。

画像はデュポン社のホームページから拝借。

断熱材の室内側にはります。

どうやって壁の中の湿度をコントロールしているかというと、

ポリビニール・アルコールという分子が、
乾燥状態では分子同士が結合しているので、殆ど隙間がなく、水分も空気も通れません。

湿度が高いと水分子と結合するので、
隙間が広がって、湿気(水分)の分子はシートを通過できるようになるのです。
一方、空気は通過できません。

乾燥すると、また元に戻ります。

■夏
夏は、冷房で室内を冷やしすぎると、壁内に結露が発生します。
つまり、壁内が高湿度状態になるので、
調湿気密シートが空気は通さずに、水蒸気のみを通すことで、
壁内の結露を防止します。

■冬
乾燥している冬場は、防湿機能を発揮して、
室内から壁内へ湿気が入るのを防止して、
壁内を常に乾燥状態に保ちます。

『ザバーン』でなくて、一般のシートは、
ただの『防湿気密シート』なので、冬しか機能せず、
夏場は壁内結露が生じてしまいます。

ところが『ザバーン』は、湿気が通るのを防ぐだけでなく、
湿度に応じて通すこともできるので、"可変透湿機能"を持っているのです。

さて、うなぎの寝床には調湿気密シートがはられるでしょうか。

いよいよ明日は、4週間待ちに待ったウルトラKからのプラン提示です。
今から明日の打合せが楽しみです♪

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