2014年5月17日土曜日

グラスウールってなに?

今週、保育園で避難訓練をした息子。
消防士さんも参加の本格的(?)な訓練だったそうで、
普段と違う雰囲気に緊張した面持ちでお行儀よくしていたそうです。

消防署のクリアファイルをもらって嬉しそうに
『しょーぼーしゃ、しょーぼーしゃ』と言っていました。

色々な経験をさせてもらえて、保育園に感謝感謝です。


さて、前回おあずけにしたグラスウールの勉強です。

グラスウールというのは、
短いガラス繊維が束になった、
綿状の素材。

こちらの写真はWikipediaから拝借。

なぜ黄色いかというと、繊維を繋ぐ接着剤が、
熱されると黄色くなる性質だから、だそうです。

原料はリサイクルガラス。
リサイクルガラスを溶かして、繊維化してあります。

これが何故断熱材になるかというと、
細かい繊維が絡み合う隙間に、空気を閉じ込めているためです。

断熱材』で空気は熱を伝えにくい、と勉強しましたが、
熱伝導率が低い空気を閉じ込めているために、
グラスウールは断熱機能を持っているのです。

"別にグラスウールを入れなくても、壁の中に空気があるじゃない"
と思えてしまうのですが、

空気の断熱性能は、空気が動かない状態でないと発揮されません。

空気が動いてしまったら、他へ熱が逃げてしまいます。
なので、壁の中の空気を動かない状態にする必要があって、
そのためのグラスウール、ということです。

グラスウールの、日本での住宅用断熱材のシェアは52%。
日本で一番使われている断熱材です。

でも、『断熱材』で書いた通り、
グラスウールの断熱性能が一番優れているわけではありません。
性能だけでいうなら、ウレタンフォームの方が優秀です。

性能が一番良いわけではないのに、一番使われている理由は、
コストパフォーマンスがよいから、です。

ウレタンフォームのコストは、グラスウールの約3倍。
でも、断熱性能が3倍も優れているわけではありません。

同じ快適さ(断熱性能)を得るのに一番安いのがグラスウール、
ということで、グラスウールが最も使われているのです。


でも、グラスウールも万能ではなくて、最大の注意点は、
 隙間なく敷き詰められていることがとても大事
という点です。

正しく施工されず、隙間があったりするとどうなるかというと、

1.断熱性能が十分に発揮されない
隙間があればそこから熱が移動しますので、
断熱性能が損なわれてしまいます。

2.壁内結露が生じうる
施工時に隙間があると、そこに水蒸気が入り込んで、
壁の中で結露が生じて、腐敗菌を繁殖させたりします。

同じ素材を使っていても、施工の仕方次第で、
断熱性能は全く変わってきます。
でも、断熱材は壁の中ですから、見えない部分なので、
後から確認しようにも確認できません。
信頼できる職人さんに施工してもらわないといけませんね。

ちなみに、経年劣化については、
経年劣化しにくいという説と、するという説と、諸説氾濫していて、
素人にはどの情報が正しいのか判断しかねるのですが、
客観的に情報を整理すると、

正しく施工すれば、他の断熱材と比較して経年劣化しやすいということはなさそう、

とママは思います。

長くなってしまったので、高性能グラスウールについてはまた次回

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